大阪大学で人類学を学ぶには?

学部の場合は、人間科学部に入学し、2年生の時の分野選択で「社会学科目」を希望し、その後研究室選択で「人類学」を選択してください。
学部では、人類学の基礎を学び、実験実習でグループでの調査を経験することが出来ます。卒論では、各人が自由にテーマを選んで研究を行います。
大学院の場合は、大学院博士前期課程で人間科学研究科に入学する必要があります。
その際は、「人間学系」の中の「人類学(人類学・科学技術と文化)」分野を選択してください。

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大学院受験の準備の仕方

人類学については、さまざまな教科書が出版されています。それぞれの教科書によって、内容は若干異なりますので、
複数の教科書に目を通して置くと人類学の基礎知識をバランスよく学ぶことができます。
著名な教科書で入手がしやすいものとしては、以下のものがあります。

教科書リスト
  • エリクセン,トーマス・ヒランド『人類学とは何か』 (鈴木清史訳)  世界思想社
  • 太田好信, 浜本満(編)『メイキング文化人類学』 世界思想社
  • シュルツ,エミリー・A. & ロバート・H.ラヴェンダ『文化人類学--人間状況への視角 I・Ⅱ』(秋野晃司・滝口直子・吉田正紀訳)  古今書院
  • 桑山敬己 & 綾部真雄(編)『詳論文化人類学 : 基本と最新のトピックを深く学ぶ』 ミネルヴァ書房
  • 綾部恒雄(編)『文化人類学20の理論』 弘文堂
  • 竹沢尚一郎『人類学的思考の歴史』 世界思想社

また、人類学の大学院では入学以後には英語力が重視されます
人類学はグローバルな学問ですので、大学院の授業で取り上げる文献のほとんどは英語で書かれています。
学部の英語の授業を活用するとともに、英語で書かれている人類学の教科書を読んだり、
興味のあるテーマや地域について書かれた英語の人類学の文献を読んだりしておくと、入試だけでなく入学後も役に立つでしょう

学部で人類学を学びたい方へ

 人類学は、フィールドワークに基づいて、社会や文化のあり方を現場から学ぶ学問です。人類学ではとくに、以下の三つの力を養う教育を行なっています。

● フィールドワーク:現場に出て観察とインタビューにより問題を発見する力
● 文献を読む力:英語を含む専門文献を読み解き、自分のものにする理解力
● 概念化する力:観察したこと、インタビューしたことを文献から得た知識と組み合わせてコンセプトに変えていく力

 以上の三つの力は、アカデミックな人類学だけでなく、ビジネスや実務の場面でも重要な能力です。とくに、近年ビジネスの世界では「センスメイキング」の名の下に人文科学の知識に注目が集まっています。人類学は、こうした展開の先陣を切ってきました。人類学固有の調査分析方法であるエスノグラフィは、今多くの企業から注目を集めています。

 大阪大学の人類学研究室は、留学生が多く在籍している国際的な環境です。そのため、やる気次第で学部時代から国際感覚を身につけることができます。また、他の大学にはない「科学技術と文化」という研究領域を併設しています。「科学技術と文化」の授業を通して、テクノロジーと社会の関わりについて深い知識を身につけることもできます。

大学院で人類学を学びたい方々へ

 修士課程では、民間企業に就職する学生に対して高度で実践的なエスノグラフィのトレーニングを施しています。企業で増え続けるエスノグラファーのニーズに応えるために、人類学研究室が中心になって設立したEthnography Labを通してエスノグラフィについての高度な教育を行なっています。

 Ethnography Labでは、初級(フィールド調査の基礎)、中級(質的データの分析)、上級(エスノグラフィの執筆)の三つの授業からなる、体系的なエスノグラフィ教育カリキュラムを提供しています。

 また、修士課程では英語の文献の精読を通して、高い語学力の育成にも努めています。グローバル化が進む中、海外の情報をいち早く捉え、理解し、国内の状況に適用する能力はますます必要とされています。人類学研究室の修士課程では、英語文献を講読し、自ら調査を行い、データを分析して文献で得た知識と現場の知識を高いレベルで統合できる人材を育成しています。

 少人数でのゼミを中心とした研究指導では、博士課程の院生とともに議論に参加する機会を通して、ディスカッション能力を高めることができます。また、英語での授業にも参加すれば実践的で高度な英語力を高めることができます。少人数プログラムならではの手厚い個別指導も行っています。

 博士課程では、専門的な研究者になる、もしくは人類学の専門知識を生かして高度な専門職に就くための教育を行なっています。Intelの副社長が博士号を持ち大学で教えたこともある文化人類学者であることからも分かるように、人類学の博士号は、IT、デザインなどの業界で国際的に評価されています。

 大阪大学の人類学研究室の博士課程では、英語を共通語にして、トルコ、カナダ、アメリカなど多数の国からきた院生が研究を行っています。また、海外の大学から定期的に博士課程の院生やポスドクが研究滞在しています。こうした国際的な環境のもと、日本人の院生に対しても英語で論文を書き、国際的に活躍する人類学者になるための様々なサポートを行なっています。

卒業生の進路
学部卒業生の主な進路・就職先は以下の通りです
  • 本学大学院進学
  • 東京大学大学院進学
  • 京都大学大学院進学
  • NHKエンタープライズ
  • CSKシステムズ
  • シービー・リチャードエリス
  • 住友化学
  • 住友電工情報システム(株)
  • 双日
  • 高島屋
  • (株)電通
  • ダイハツ工業(株)
大学院前期課程修了者の主な進路・就職先は以下の通りです
  • 博士後期課程進学
  • 大阪大学職員
  • 立命館大学職員
  • 高槻市役所
  • 山口県立高等学校
  • 小松電子
  • 旭硝子株式会社
  • めいらく
  • ステブラン
  • 木下サーカス
  • 東邦ガス
  • 日立製作所
  • 中国電力
  • KORG
大学院後期課程修了者の主な進路・就職先は以下の通りです
  • 大阪大学人間科学研究科助手
  • 大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教
  • 大阪大学グローバルコラボレーションセンター専任講師
  • 大阪大学GCOE特任研究員
  • 国立民族学博物館助教
  • 国立民族学博物館機関研究員
  • 京都文教大学
  • 一橋大学社会学研究科専任講師
  • 神田外国語大学国際言語文化学科専任講師