池田光穂

白川 千尋 しらかわ ちひろ 准教授

E-mail itakuma[at]hus.osaka-u.ac.jp
青年海外協力隊員としてヴァヌアツでマラリア対策に関わったことをきっかけにして、しばらく現地の伝統医療や伝統文化に関するフィールドワークをしていました。その後、ラオスなどがフィールドに加わり、研究テーマも呪術と科学の関係、国際協力と文化人類学の関係、NGOとボランタリズム、地域社会における蚊帳の使用形態などに広がっています。また、国際医療協力の実践的な活動にも引き続き関わっており、これまでWHO短期専門家としてサモアとフィジーでフィラリア対策、JICA短期専門家としてミャンマーでマラリア対策に従事してきました。

専門分野

文化人類学、アジア・オセアニア研究

研究主題

  • 呪術と科学の関係に関する人類学的研究
  • 国際協力活動の人類学的研究

キーワード

呪術、科学、国際医療協力、国際協力ボランティア、NGO、蚊帳

学歴

1994.3
筑波大学大学院環境科学研究科環境科学専攻修了 環境科学修士
1998.3
総合研究大学院大学文化科学研究科地域文化学専攻 博士(文学)

職歴

1998.4-1999.3
日本学術振興会特別研究員
1999.4-2001.3
川崎医療福祉大学医療福祉学部医療福祉学科助教授
2001.4-2005.9
新潟大学人文学部助教授
2005.10-2012.3
国立民族学博物館先端人類科学研究部助教授
2006.4-2013.3
総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻助教授(併任)
2012.4-2013.3
国立民族学博物館民族文化研究部准教授
2013.4-現在
大阪大学人間科学研究科准教授

所属学会

  • 日本文化人類学会
  • 日本オセアニア学会

著書

2001
『カストム・メレシン−オセアニア民間医療の人類学的研究』 風響社。
2005
『南太平洋における土地・観光・文化−伝統文化は誰のものか』 明石書店

編著書

2008
『人類学と国際保健医療協力』 明石書店(松園万亀雄、門司和彦との共編著書)
2012
『呪術の人類学』 人文書院(川田牧人との共編著書)

論文(2000年以降)

2000
「国際医療協力における文化人類学的分析をめぐる問題−ヴァヌアツの薬剤浸漬蚊帳配布プロジェクトを事例として」 『熱帯』 33:113-122。
2000
「ヴァヌアツ・トンゴア島民の病因論からみた都市−邪術の存在論との関連で」 熊谷圭知・塩田光喜編 『都市の誕生−太平洋島嶼諸国の都市化と社会変容』 アジア経済研究所 pp.183-217。
2001
「ヴァヌアツの都市における土地取得の条件−ポートヴィラ在住者の事例より」 塩田光喜編 『太平洋島嶼諸国における階層分化』 アジア経済研究所 pp.34-60。
2001
「ナヴァカマティとしてのカストム−ヴァヌアツ・トンゴア島民におけるカストムの様相」 『民族學研究』 66(2):203-221。
2002
正体不明の霊−ヴァヌアツ・トンゴア社会の民間治療者における持続と変容」 河合利光編 『オセアニアの現在−持続と変容の民族誌』 人文書院 pp.186-209。
2002
「カストムにおける所有的側面−ヴァヌアツ・トンゴア島民の事例を中心に」  『地域研究論集』 4(1):87-107。
2002
「不在の名称−ヴァヌアツ・ポートヴィラにおける名乗りをめぐって」 『社会人類学年報』 28:55-78。
2002
「ヴァヌアツにおける呪いと福音−長老派教会の福音伝道運動をめぐって」 杉本良男編 『国立民族学博物館調査報告31−福音と文明化の人類学的研究』 国立民族学博物館 pp.271-291。
2002
「ヴァヌアツ・ポートヴィラにおける「都市富裕者層」の位相」 塩田光喜編 『島々と階級−太平洋島嶼諸国における近代と不平等』 アジア経済研究所 pp.151-205。
2003
「儀礼の保有者、儀礼の在処−ヴァヌアツ・南部ペンテコストのナゴル儀礼と観光」 橋本和也・佐藤幸男編 『観光開発と文化−南からの問いかけ』 世界思想社 pp.112-147。
2004
「日本のテレビ番組におけるメラネシア表象」 『文化人類学』 69(1):115-137。
2006
「近くて遠い異界−ヴァヌアツ・トンゴア島民における異界とその住人をめぐる認識」 細田あや子・渡辺和子編 『異界の交錯(上巻)』 リトン pp.383-408。
2006
「『近代主義者』と邪術−ヴァヌアツ・トンゴア島民SDA信徒の邪術受容をめぐって」 杉本良男編 『国立民族学博物館調査報告62−キリスト教と文明化の人類学的研究』 国立民族学博物館 pp.113-129。
2007
「ヴァヌアツにおける『先住民問題』とその史的背景」 綾部恒雄編 『講座世界の先住民族10−失われる文化・失われるアイデンティティ』 明石書店 pp.162-175。
2008
「国際医療協力における文化人類学の二つの役割」 松園万亀雄・門司和彦・白川千尋編 『人類学と国際保健医療協力』 明石書店 pp.61-86。
2008
「ヴァヌアツ・トンゴア島民における言語使用の様相」 柴田佳子編 『ピジンとクレオールの世界−オセアニアとカリブの言語・文化』 神戸大学大学院国際文化学研究科異文化研究交流センター pp.27-34。
2009
「伝統医療と近代医療」 遠藤央・印東道子・梅崎昌裕・中澤港・窪田幸子・風間計博編 『オセアニア学』 京都大学学術出版会 pp.253-264。
2011
「文化人類学と国際医療協力のつながり・へだたり−KAPサーベイをめぐって」 佐藤寛・藤掛洋子編 『開発援助と人類学−冷戦・蜜月・パートナーシップ』 明石書店 pp.84-103。
2012
「言葉・行為・呪術」 白川千尋・川田牧人編 『呪術の人類学』 人文書院 pp.9-45。

研究プロジェクト・競争資金(科研費、研究代表者を務めたもの)

平成10年度
特別研究員奨励費 『ヴァヌアツ・トンゴア島民における民間医療の現代的動態に関する人類学的研究』 課題番号98J01375。
平成15-17年度
若手研究B 『日本のマスメディアにおけるオセアニア表象の文化人類学的研究』 課題番号15720207。
平成17年度
研究成果公開促進費 『南太平洋における土地・観光・文化』 課題番号175049。
平成21-23年度
基盤研究C 『青年海外協力隊員の活動における文化人類学の活用に関する研究』 課題番号21520836。
平成25-27年度
基盤研究B『東南アジア・オセアニア地域における呪術と科学の相互関係に関する文化人類学的研究』 課題番号25300054。

受賞

2002.2 第1回日本オセアニア学会賞

その他

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