福岡まどか

福岡 まどか ふくおか まどか

E-mail mfukuoka[at]hus.osaka-u.ac.jp
専門は民族音楽学。東京藝術大学音楽学部在学中にインドネシア舞踊に関心を持ち、東京藝術大学大学院音楽研究科に入学後、インドネシアへ留学。ジャワ島西部バンドンの芸術大学舞踊専攻科にて2年2か月を過ごす。海抜700メートルの風光明媚な熱帯高原都市バンドンの芸術大学で舞踊と音楽を学ぶ。芸術大学では朝7時半から実技の授業に参加し、時間をかけて芸術を体得していく教育システムを経験した。演劇と音楽と舞踊が分かち難く結びついている状況に関心を抱き、舞踊の習得とともに演劇(特に人形劇と影絵)の調査を始める。その後も、インドネシアの舞踊、演劇、音楽について定期的な調査を続ける。 総合研究大学院大学文化科学研究科(みんぱくに併設)にて初めて文化人類学に触れる。ジャワ島中西部チルボンの仮面舞踊の踊り手に焦点を当て、インドネシアの「地方文化」の位置づけに関する考察を行い、博士論文を執筆。 2007年以降はジャワ島中部のジョグジャカルタ、バリ島に調査範囲を広げ、舞踊と演劇、観光芸能などに関する調査を行う。ジョグジャカルタの女形ダンサーに関する研究を通して上演芸術と身体表象、ジェンダー表現にも関心を広げる。 近年はポピュラーカルチャーに関する研究も行う。 主要著作『ジャワの仮面舞踊』(2002年 勁草書房 第20回田邉尚雄賞受賞)、『性を超えるダンサー ディディ・ニニ・トウォ』(2014年 めこん 写真:古屋均)、『ジャワの芸能ワヤン その物語世界』(2016年 スタイルノート)など。

専門分野

民族音楽学

研究主題

  • 芸術表現と身体表象
  • 芸術表現とアイデンティティ
  • 東南アジアのポピュラーカルチャー研究
  • インドネシア・ジャワ島の演劇における物語世界
  • インドネシア・ジャワ島におけるゴング文化

キーワード

インドネシア、ジャワ、上演芸術、アイデンティティ、演劇(ワヤン)、物語世界、ジェンダー表現、グローバル化

学歴

1987.3
東京藝術大学音楽学部楽理科 卒業
1992.3
東京藝術大学大学院音楽研究科音楽学専攻 修了
1988.2-1990.3
インドネシア国立舞踊アカデミーバンドン校舞踊専攻科 留学
(文部省アジア諸国等派遣留学生として)
1998.3
総合研究大学院大学文化科学研究科比較文化学専攻博士課程 修了

学位

1992 修士(音楽) 東京藝術大学大学院音楽研究科
1998 博士(文学) 総合研究大学院大学文化科学研究科

職歴

2004.4-2007.9
大阪外国語大学助教授(地域文化学科インドネシア語専攻)
2007.10-16.3
大阪大学准教授(人間科学研究科グローバル人間学専攻)
2016.4-
大阪大学准教授(人間科学研究科人間科学専攻)
1992.4-1994.3
東京藝術大学非常勤助手(音楽学部楽理科)
1998.4-2001.3
国立民族学博物館中核的研究機関研究員
2001.4-2003.3
国立民族学博物館外来研究員
2000.4-2004.3
摂南大学非常勤講師(国際言語文化学部)
2001.4-2002.3
京都文教大学非常勤講師(人類学科)
2002.4-2003.3
京都市立芸術大学非常勤講師(音楽学部)
2003.4-2004.3
大谷大学非常勤講師(文学部)
2010.4-2012.3
南山大学非常勤講師(外国語学部)
2013.4-2017.3
国立民族学博物館共同研究員

所属学会

日本音楽学会、社団法人 東洋音楽学会、日本ポピュラー音楽学会、日本文化人類学会、東南アジア学会、The Society for Ethnomusicology

著書

2002
『ジャワの仮面舞踊』 勁草書房
2014
『性を超えるダンサー ディディ・ニニ・トウォ』 めこん(写真:古屋 均)
2016
『ジャワの芸能ワヤン その物語世界』 スタイルノート
2016
『インドネシア上演芸術の世界―伝統芸術からポピュラーカルチャーまで』 大阪大学出版会

著書分担執筆

1996
「音楽著作権をめぐる国際関係―日本におけるインドネシア音楽のレコーディングを通じて」藤井知昭監修、民博「音楽」共同研究(編)『「音」のフィールドワーク』 東京書籍pp.422-433.
2011
「『伝統』の継承を考える―インドネシア・ジャワ島の舞踊を事例として」 中村安秀・河森正人(編)『グローバル人間学の世界』 大阪大学出版会 pp.84-100.
2012
「着衣して演じる身体―インドネシアの女形舞踊家ディディ・ニニ・トウォによるクロス・ジェンダーの試み」 武田佐知子(編)『着衣する身体と女性の周縁化』思文閣出版 pp.420-435.
2014
「インドネシアとマレーシアの上演芸術」 赤松紀彦(編)『教科書アジアの芸術史 文学上演篇Ⅱ 朝鮮半島、インド、東南アジアの詩と芸能』 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学出版局 藝術学舎pp.169-180.
2015
「女形、異性装者、ゲイ―バイオサイエンスの時代におけるジェンダーとセクシュアリティを考える」檜垣立哉(編)『バイオサイエンス時代から考える人間の未来』勁草書房 pp.179-204.

学位論文

1998
博士論文:「芸の伝承-ジャワ島・チルボンの仮面舞踊を中心に」(総合研究大学院大学、博士(文学))

学術論文

1992a
「ジャイポンガンの成立と発展―スンダ伝統音楽の再生」川口明子・小池誠・福岡正太・福岡まどか『インドネシアのポピュラー音楽―バンドゥン・ジャカルタ・東京』日本ポピュラー音楽学会ワーキングペーパーシリーズ5, pp.10-17.
1992b
「芸術家の血筋と修行の意味―チルボンの仮面舞踊トペンの踊り手たちを中心に」音楽学 38(2), pp.129-140.
1996
「仮面の解釈―ジャワ島・チルボンの仮面舞踊を中心に」 民族学研究 61(2), pp.191-214.
1998
「1950年代の西ジャワにおける舞踊創作活動―チェチェ・ソマントリ(1892-1963)の創作活動を中心に」 東洋音楽研究 63, pp.1-15.
2000
「西ジャワにおける『地方芸術』探究活動―新たな芸術教育の確立」 東南アジア研究 37(4), pp.511-534.
2004
「西ジャワのワヤン wayang における叙事詩『世界』の形成―マハーバーラタを対象として」 国立民族学博物館研究報告 28(4), pp.571-596.
2006
「インドネシアの女形舞踊家ディディ・ニニ・トウォの創作活動」 東洋音楽研究 71, pp.85-97.
2009a
「インドネシアにおけるラーマーヤナ物語の再解釈―R.A.コサシのコミックを事例として」 東南アジア‐歴史と文化 38, pp.106-140.
2009b
「ジャワ島の舞踊劇スンドラタリ sendratari におけるラーマーヤナの提示方法」 東洋音楽研究 74, pp.109-121.
2010a
“Transmission of skills: A case study of the Cirebonese masked dance. 大阪大学大学院人間科学研究科紀要 36, pp.243-262.
2010b
「インドネシア・ジャワ島の影絵芝居と人形劇における物語―ラーマーヤナを事例として」 説話・伝承学 18, pp.189-207.
2011
「ジェンダーから見る物語―インドネシアのラーマーヤナにおける男性像と女性像」 大阪大学大学院人間科学研究科紀要37, pp.189-207.
2012
「『女性性』と『男性性』を考える―インドネシアのポピュラーカルチャーにおけるジェンダーとセクシュアリティ」 大阪大学大学院人間科学研究科紀要38, pp.79-103.
2013
「インドネシアにおける伝統芸術と大衆文化の相互関係―西ジャワの人形劇とコミックのマハーバーラタ」 大阪大学大学院人間科学研究科紀要39, pp.125-151.
2014a
「伝統芸術を次世代に伝え遺す―インドネシアにおけるNGO団体の取り組みから」 大阪大学大学院人間科学研究科紀要40, pp.71-91.
2014b
“ ‘Cross gender’ attempts by Indonesian female impersonator dancer Didik Nini Thowok.” Wacana Seni Journal of Arts Discourse 13, pp.57-83.
2015a
“Reinterpretation of the Ramayana in Indonesia: Considering R.A.Kosasih’s comic works. 国立民族学博物館研究報告40(2), pp.349-367
2015b
“A study of femininity and masculinity: Gender and sexuality in Indonesian popular culture. Osaka Human Science 1, pp.95-115
2016a
「映画におけるジェンダー、セクシュアリティの表象を考える―インドネシアの2000年以降の作品を事例として」 大阪大学大学院人間科学研究科紀要42, pp.19-42.
2016b
“The succession of traditional art forms: A case study of preservation activity in Indonesia. Osaka Human Science 2, pp.53-72.
2016c
「映画『黄金杖秘聞』に関する一考察―シラット、小説、コミックとの関連を中心に」山本博之・篠崎香織編著 たたかうヒロイン 混成アジア映画研究2015 CIAS Discussion Paper No. 60, pp.46-55.

口頭発表

1993.12
「インドネシア・スンダ地方の舞踊―伝統と創作をめぐって」社団法人東洋音楽学会第44回研究大会
1996.10
「個人に焦点を当てた芸能研究の意義」社団法人東洋音楽学会第47回研究大会
1999.11
“Succession of the skill: A case study of Cirebonese mask dance.” The 35th ICTM(International Council for Traditional Music) World Conference at Hiroshima.
2001.12
“Hubungan antara daerah kultural dan daerah administratif di dalam kesenian Jawa Barat.(Relationship between the cultural region and the administrative region in the West Javanese art forms.) KIBS(Konferensi International Budaya Sunda/ International Conference of Sundanese Culture) at Bandung, Indonesia.
2003.11
パネルディスカッション「2 音楽の『標準化』-音楽学校とコンクール」 日本音楽学会第54回全国大会 神戸大学.
2010.11
「ジェンダーを越える踊り手―インドネシアの女形舞踊家ディディ・ニニ・トウォの上演」(映像発表) 社団法人東洋音楽学会第61回研究大会 
2013.11
パネルディスカッション「東南アジアのゴング文化研究への視角」社団法人東洋音楽学会第64回研究大会
2013.11
“Didik Nini Thowok: A cross-gender and female-impersonator dancer based in Java-Considering the construction of identity.” International Conference CCIS(Center for Chinese Indonesian Studies) “CHINESE INDONESIANS: Their Lives and Identities” at Semarang, Indonesia.
2015.10
パネルディスカッション「東南アジア諸地域のゴング文化の相互関連」 社団法人東洋音楽学会第66回研究大会
2016.6
パネルディスカッション「メディアを通した文化表現の地域性を考える」東南アジア学会 第95回研究大会

メディアを通じた研究成果

1994
「音楽と楽器―チルボンのガムラン」 ワヤン・ゴレの世界 シリーズアジアの人形芝居 Part2 現代人形劇センター公演プログラム
1996
CD『スンダ音楽の巨匠―西ジャワの音楽』キングレコード株式会社
1999
トペン・チルボン」 旅する舞人~伝統から現代へ~ 国際交流基金アジアセンター公演プログラム
1999
「インドネシア舞踊公演 旅する舞人~伝統から現代へ~―伝統に向き合うインドネシアの舞踊家たち」『表演芸術』8, pp. 66-70.
2004
『ワヤンのひろば―東南アジアの人形と仮面』千里文化財団

研究プロジェクト

2006-2008
科学研究費補助金 基盤研究(A)「着衣する身体と女性の周縁化」(研究分担者)
2011-2013
科学研究費補助金 基盤研究(C)「インドネシアにおけるコミックの考察:叙事詩マハーバーラタを対象として」(研究代表者)
2012-2014
科学研究費補助金 基盤研究(B)「映像を用いた東南アジアのゴング文化の音楽人類学的研究」(研究分担者)
2002
科学研究費補助金 研究成果公開促進費『ジャワの仮面舞踊』
2016-2017
科学研究費補助金 研究成果公開促進費 Indonesian cross-gender dancer Didik Nini Thowok
2013-2016
みんぱく共同研究 「東南アジアのポピュラーカルチャー:アイデンティティ・国家・グローバル化」(研究代表者)

解説、論評等

2014
「ポピュラーカルチャーから『女らしさ』、『男らしさ』を考える」 みんぱく通信 144, pp.28-29.
2015
「芸術表現における民族的アイデンティティを考える」 みんぱく通信 148, pp.24-25.
2015
「女形ダンサーが生まれ変わるとき」 月刊みんぱく6月号 , pp.18-19.
2016
「インドネシアの現代舞踊―新たなジャンルの模索」 みんぱく通信 152, pp.18-19.

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