竹村嘉晃
たけむら よしあき

インド、ケーララ州、儀礼パフォーマンス、不可触民、生活世界、ヨーガ

研究課題
インド・ケーララ州の儀礼パフォーマンスとその担い手たちに関する民族誌的研究
研究関心
民族舞踊学、身体文化、儀礼パフォーマンス、神霊、不可触民、生活世界、ヨーガ
対象地域
インド、ケーララ州、日本
研究内容
1990年代以降の急速な経済発展のもと、消費社会化や社会関係が急激に変貌しつつある現代インド社会において、ローカルな民俗社会で実践される身体文化はいかなる様相を呈しているのか。本研究は、ケーララ州の神霊信仰とその儀礼パフォーマンスを事例に、芸能研究の観点からその現代的動向を多角的に考察する。ローカルな文脈をこえて拡がる信仰の隆盛と神霊の多元的表象、伝承の脆弱さにもとづく実践レベルの変容、担い手集団内の軋轢や世代間摩擦、儀礼をめぐるイデオロギーの錯綜などを検証し、現代ケーララ社会における神霊と人々のつながりや関係性を民族誌のなかで明らかにする。そして、信仰の隆盛と儀礼の活性化にともなう形で経済的恩恵を被りはじめた不可触民たちの今日の姿を照射し「浄・不浄のヒエラルヒー」とは異なる意味での「カースト」問題の多元性を提示する。
研究業績

2010 「第25章 ワンナーン:神霊を担う不可触民たちの現在」『カースがわかる30章』明石書店、印刷中。

2010 「第26章 マラヤン:太鼓奏者の影に隠れた女たちの音楽的才能」『カーストがわかる30章』 明石書店、印刷中。

2010 「フィールドで考える:「出張」にでかける地方の神さま」『月刊みんぱく』2010年10月号、22-23頁。

2008 「グローバル時代における現代インドのヨーガ受容」『スポーツ人類學研究』9号、29-52頁。

2007 「神々のゆくえ――現代インド・ケーララ社会における儀礼パフォーマンスの多元的表象」『民族芸術』23号、121-129頁。

2007 「『アニヤラ』から『カクテル・パーティー』へ――海外に登場するインドの儀礼パフォーマンス」大阪大学21世紀COEプログラ>ム「インターフェイスの人文学」研究報告書2004-2006:『トランスナショナリティ研究』3巻、247-266頁。

2005 「儀礼パフォーマンスの技量とローカルな審美眼――南インド・ケーララ社会におけるムッタッパン信仰の隆盛」『人間科学年報』26号、199-218頁。

2004 「『インド古典舞踊』の受容と消費――南インド・ケーララ州のカラマンダラムで学ぶ外国人たち」 大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」報告書:『トランスナショナリティ研究――境界の生産性』、2004年、226-247頁。

2003 「『神になる』パフォーマーたち——南インド・ケーララ州のテイヤム儀礼における実践とその評価」平成14年度大阪大学大学院人間科学研究科修士論文。

口頭発表

2010.12 「ローカル神とメディアとのつながり——ケーララ州の神霊信仰がグローバルにがるとき」NIHUプログラム 現代インド地域研究2010年度国内全体集会〈社会変容とメディア:グローバル・インドの諸相〉第4セッション 南アジア系ディアスポラとメディア、於:東京外語大学。

2010.07 “Divinity, Gulf Money and the Flourishing of Ritual Performance in Kerala, South India”, International Sixth Symposium of the ICTM(国際伝統音楽学会)Study Group on Music and Minorities, 於:ベトナム・ハノイ、ディエン・ルック・ホテル。

2010.05 「神霊信仰のローカルを越えた隆盛――南インド・ケーララ州のムッタッパン儀礼を事例に」現代インド地域研究国立民族学博物館拠点(MINDAS)プロジェクト1及び2・2010年度第1回合同研究会、於:国立民族学博物館。

2009.12 「技芸が受け継がれるとき―現代インド社会における儀礼パフォーマンスの実践者たちと世代間摩擦」大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」大学院生調査研究助成(平成21年度)第一次成果報告会、於:大阪大学。

2009.02 「インド・ケーララ州のテイヤム儀礼に関する文化継承と環境保全をめぐる軋轢」大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」大学院生調査研究助成(平成20年度)成果報告会、於:大阪大学。

2008.09 「神霊の身体を受け継ぐ――インド・ケーララ社会における儀礼パフォーマンスの継承とモダニズム」日本体育学会第59回大会、於:早稲田大学。

2008.05 「神霊という『仕事』―――インド・ケーララ州における指定カーストの生計活動をめぐって」日本文化人類学会第42回研究大会、於;京都大学。

2007.12 「消費されるインドの神霊パフォーマンス――文化経済学的アプローチの試み」第59回舞踊学会大会、於:倉敷市芸文館。

2007.09 「グローバル時代における現代インドのヨーガ受容」日本体育学会第58回大会、於:神戸大学。

2006.06 「神霊を『表象』する権利は誰にあるのか?――南インド・ケーララ州のテイヤム儀礼からの試論」第8回舞踊学会定例研究会、於:早稲田大学。

2006.05 「鉄道が運ぶローカル神――南インド・ケーララ州の儀礼パフォーマンスの事例から」第22回民族藝術学会全国大会、於:沖縄県立芸術大学。

2005.05 「神々のゆくえ——南インド・ケーララ州のテイヤムを取り巻く現代的諸相」第21回民族藝術学会全国大会、於:江戸東京博物館。

2004.12 「実践する身体、『モノ』としての身体――南インド・ケーララ州の儀礼パフォーマンスを取り巻く現代的状況へのアプローチ」国立民族学博物館共同研究『音楽と身体に関する民族美学的研究』(代表:山田陽一)、於:国立民族学博物館。

2004.06 「儀礼パフォーマンスの『専門化』/『資本化』――現代インド・ケーララ社会におけるムッタッパンをめぐる諸相」第4回舞踊学会定例研究会/例会、於:近畿大学。

2003.11 「『インド古典舞踊』の受容と消費――南インド・ケーララ州のカラマンダラムで学ぶ外国人たち」大阪大学21世紀COEプログラム『トランスナショナリティ研究』ワークショップシンポジウム「トランスナショナリティ研究の地平」プレ・イベント、於:大阪大学。

2003.03 「『神になる』パフォーマーたち――南インド・ケーララ州のテイヤム儀礼における実践とその評価」日本民族学会民族学研究懇談会近畿地区・平成14年度修士論文発表会。

調査歴
2009.08 インド・ケーララ州カンヌール県におけるテイヤム儀礼の伝承形態に関する調査
2008.08 インド・ケーララ州カーサルゴッド県におけるヴァイナート・クラヴァン儀礼と環境問題の動向に関する調査
2005.05-2007.03 インド・ケーララ州北部におけるテイヤム儀礼の実践者の生活調査
2005.02 インド・ケーララ州カンヌール県におけるテイヤムの表象に関する調査
2004.03 インド・ケーララ州カンヌール県におけるムッタッパン儀礼の調査
2003.07-10 インド・ケーララ州及びタミル・ナードゥ州における古典舞踊の調査
2002.09-10 インド・ケーララ州カンヌール県におけるテイヤム儀礼の調査
2002.03-04 インド・ケーララ州における身体文化の調査
経歴
2010.04 立命館大学産業社会学部 非常勤講師(担当科目:スポーツ人類学、現在まで)
2010.04 国立民族学博物館 外来研究員(現在まで)
2010.03 大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程 単位取得退学
2009.04 和歌山県立医科大学保健看護学部 非常勤講師(担当科目:人間と文化、現在まで)
2008.01 大阪大学国際企画推進本部 特任研究員(2009.03まで)
2005.04 日本学術振興会 特別研究員DC2(2007.03まで)
2003.05 大阪大学人間科学部 ティーチング・アシスタント(2004.03まで)
2003.04 大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程 入学
2003.03 大阪大学大学院人間科学研究科 博士前期課程 修了
2001.04 大阪大学大学院人間科学研究科 博士前期課程 入学
研究助成 / 他
2010 公益信託澁澤民族学振興基金平成22年度国際研究集会参加旅費助成
2009 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」平成21年土大学院生調査研究助成
2008 日本体育学会スポーツ人類学専門分科会研究補助金
2008 大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」平成20年度大学院生調査研究助成
2006 日本学術振興会平成18年度科学研究費補助金(特別研究員奨励費)
2005 日本学術振興会平成17年度科学研究費補助金(特別研究員奨励費)
2004 公益信託澁澤民族学振興基金平成16年度大学院生等に対する研究活動助成
2003 大阪大学21世紀COEプログラム・インターフェイスの人文学「トランスナショナリティ研究」平成15年度大学院生調査研究助成プログラム
2002 財団法人日本科学協会平成14年度笹川科学研究助成