早川真悠
はやかわ まゆ

南部アフリカ、ジンバブエ、貨幣の人類学的研究、数量化の人類学的研究

研究課題
ジンバブエのハイパー・インフレーション下における貨幣使用の人類学的研究
研究関心
貨幣の人類学的研究、数量化の人類学的研究、ジンバブエ・南部アフリカ研究
対象地域
南部アフリカ、ジンバブエ
研究内容
南部アフリカのジンバブエ共和国は、2000年から深刻な政治的・経済危機に陥り、加速度的にインフレが進んだ。公式年間インフレ率は2億%を超え、日常必需品は供給不足となり、電気や水道、教育、医療といった公共サービスの質は著しく低下した。このような状況において、都市生活者はどのように生きていたのか。本研究では、2007年から2009年の現地調査から得られた民族誌的データを経済人類学・開発人類学等の理論の下に照らし、貨幣と近代性について考える。
研究業績

著作

2015『ハイパー・インフレの人類学――ジンバブエ「危機」下の多元的貨幣経済』:京都、人文書院。


論文

2016 “Guided by Weak Conviction: Tentative Order and Morality among Urban Dwellers in the Unconventional Economy of 2008 Zimbabwe.” In Sam Moyo and Yoichi Mine (eds) What Colonialism Ignored:'African Potentials' for Resolving Conflicts in Southern Africa, pp. 273-308. Bamenda: Langaa RPCIG

2016 「使えない貨幣を使う――2008年、ジンバブエのハイパー・インフレ」Synodos, 2016年3月9日

2015 “Introduction: Knowledge Production in a Time of “Crisis”.” Social Dynamics, Vol. 41, No. 2,pp. 215-218 (S. Morreiraとの共著)

2013「ハイパー・インフレーションの人類学的研究――2008年ジンバブエにおける多元的貨幣現象」博士論文、大阪大学大学院人間科学研究科。

2005「音楽が政治的だと語られるとき――チムレンガ・ミュージックに関する先行研究の一考察」『年報人間科学』、第26号、pp. 219-235。

2002「ジンバブエのチムレンガ・ミュージック――政治的音楽をめぐる先行研究の整理」修士論文、大阪大学大学院人間科学研究科。


翻訳

デヤーヘル、ニコラ
2010「南アフリカにおけるジンバブエ人移民の流入」佐藤誠(編)『越境するケア労働―日本・アジア・アフリカ』日本経済評論社 pp.145-162。

ポチエ、ヨハン
2010「コンゴ民主共和国東部における人間の安全保障の危機への理解―紛争後復興のための民族誌学と関連して」『GLOCOLブックレット04』pp.9-53。


研究ノート

2012「ジンバブエ問題の解釈におけるコンフリクト――マフムード・マムダニの「ジンバブエの教訓」とそれをめぐる論争」、『コンフリクトの人文学』第5号、pp.69-89。


書評

2010「書評 吉國恒雄『燃えるジンバブウェ-南部アフリカにおける「コロニアル」・「ポストコロニアル」経験』(晃洋書房、2008年)」、『コンフリクトの人文学』第2号、pp.352-358。


エッセイ等

2012「<資料と通信>国際人類民族科学連合2011年中間会議参加報告」、『コンフリクトの人文学』第4号、pp. 289-294。

2010「2008年ジンバブエ、「異常」経済の中で」、『NGO・DADA会報』9号、pp.8-9。

2010「キヤキヤ」『月刊みんぱく』2010年1月号、p.14。

口頭発表

2015 “Hyperinflation, Multiple Monies and the People in Zimbabwe 2007-2009”, The Cadbury Conference Money Judgment 2015, University of Birmingham, Birmingham, United Kingdom. (2015年5月22日)

2015 “Confronting the Rampancy: Multiple approaches to Money in Hyperinflationary Zimbabwe 2008”, International Workshop “An Alternative Understanding of Zimbabwe from the Local Point of View II”, University of Zimbabwe, Harare, Zimbabwe (2015年1月8日)

2014「自国通貨の機能不全と人びとの経済活動―:C国ハイパー・インフレの事例から」、中部地区研究懇談会(中部人類学談話会)第222回例会『劣悪なガヴァナンスの人類学へ向けて』、於南山大学、(2014年4月12日)

2014「ハイパー・インフレーションの人類学的研究:2008年ジンバブエの多元的貨幣現象」、京都人類学研究会3月例会、於京都大学、(2014年3月5日)

2014「混沌を生きる:ジンバブエのハイパー・インフレーション下における混乱と秩序」、科学研究費補助金基盤(S)『アフリカの潜在力を活用した紛争解決と共生の実現に関する総合的地域研究』、社会・文化ユニット第12回研究会、於京都大学、(2014年1月25日)

2014 “Hyperinflation as an Emergence of the Multiple-Monies Situation”, International Workshop “An Alternative Understanding of Zimbabwe from the Local Point of View”, University of Zimbabwe, Harare, Zimbabwe (2014年1月9日)

2013 “Food and Money under the Hyperinflation in Zimbabwe”, International Symposium on Anthropological Study of Food Security, at Osaka University, Toyonaka, Japan(2013年12月20日)

2013 “Hyperinflation as an Emergence of the Mutuality”, Anthropology Southern Africa Annual Conference 2013, University of the Witwatersrand, Johannesburg, South Africa(2013年9月6日)

2013「ハイパー・インフレーションの人類学的研究」、日本民族学会関西支部研究懇談会、於国立民族学博物館、(2013年3月30日)

2012 “The Invisible Urban Poverty under the Zimbabwe Crisis”, Workshop on Food Security in Anthropological Perspective I, Osaka University, Suita, Japan(2012年2月28日)

2011「「ジンバブエ・クライシス」の多様性へのアプローチ」、第10回アフリカ史研究会、於関西大学、(2011年11月26日)

2011「使えないカネを使う:ジンバブエ・ハラレにおける超インフレーション下での貨幣使用」、関西大学経済学会2011年度第3回研究会、於関西大学、(2011年7月21日)

2011 “People’s Struggle under the National Instability in Zimbabwe 2007-2009”, IUAES / AAS ASAANZ Conference 2011 “Knowledge and Value in a Globalising World: Disentangling Dichotomies, Querying Unities”, The University of Western Australia, Perth, Australia(2011年7月8日)

2010 “Do the Economies Possible: The multiple economies under the hyperinflationary situation in Zimbabwe 2008-2009”, Sociology Seminar at Faculty of Social Studies, University of Zimbabwe, Harare, Zimbabwe(2010年11月19日)

2010 “Confronting the Rampancy: Consideration on the multiple perspectives of economy under the hyperinflationary situation in Zimbabwe 2007-2009”, Osaka University Forum Globalization and Conflict: Entanglement between Local and Cosmopolitan Orientations, University of Groningen, Groningen, Netherlands(2010年9月28日)

2010 “Battle to the End: Reconsideration on the methods for economic activities under the hyperinflationary situation in Zimbabwe 2008-2009”, Anthropology Southern Africa Annual Conference 2010, University of Fort Hare, East London, South Africa(2010年9月23日)

2010「ジンバブエの外貨化」、日本アフリカ学会第47回学術大会、於奈良県立文化会館、(2010年5月30日)

2009「使えないカネ」、第43回日本文化人類学会研究大会、於大阪国際交流センター、(2009年5月30日)

2009 “Dollarisation on a Street Corner: The acceptance process of foreign Currencies under Hyperinflation in Zimbabwe”, Young-Scholars’ Pre-conference Workshop: International Conference “Reframing Development: Post-development, Globalization, and the Human Condition”, Osaka University, Suita, Japan(2009年4月7日)

2008 “Exchanges in Current Zimbabwe: Rationalization of economic activities alongside the Zimbabwean dollar”, Anthropology Southern Africa Annual Conference 2008, University of the Western Cape, Bellville, South Africa(2008年9月2日)

2008 “The Quantifiable and the Unquantifiable: An analysis on the morality of exchange in current Zimbabwe”, International Workshop “Zimbabwe: the Past, Current and Future”, Institute of Development Studies, University of Zimbabwe, Harare, Zimbabwe(2008年5月8日)

2005「ジンバブエのチムレンガ・ミュージック― その政治性の所在」、第42回日本アフリカ学会、於東京外国語大学(2005年5月29日)

2002「ジンバブエのチムレンガ・ミュージック― 先行研究の整理と批判的考察」、日本民族学会関西支部研究懇談会、於大阪大学(2002年3月9日)

調査歴
2007.02~2009.03 (ジンバブエ・ハラレにおける都市生活者の窮状に関する調査) など
教育歴
2016年~ 摂南大学非常勤講師(国際関係論、時事問題)
2013年相愛大学非常勤講師(比較社会論)
2009年~ 久米田看護専門学校 非常勤講師(文化人類学)
経歴
2012.11大阪大学グローバルコラボレーションセンター招へい研究員
2010.07 大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任研究員(科研A専任)
2010.03 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学
2002.04 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程入学
2002.03 大阪大学人間科学研究科博士前期課程修了
1999.04 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程入学
1999.03大阪大学人間科学部人間科学科卒業
研究助成 / 他
2014年(平成26年度)サントリー文化財団「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」
2013年(平成25年度)サントリー文化財団「人文科学、社会科学に関する学際的グループ研究助成」
2010年(平成22年度)澁澤民族学振興基金大学院生等に対する研究活動助成
2009年(平成21年度)日本学術振興会特別研究員DC2(大阪大学GCOEプログラム「コンフリクトの人文学」)
2007.02~2009.01 2006年度平和中島財団日本人留学奨学生
2005年(平成17年度)大阪大学21世紀COEプログラム「インターフェイスの人文学」院生派遣 など