太田 翔理

高校生のときから、興味があったイスラム教や移民の研究に没頭中。 自主性が重んじられている研究室の雰囲気が好き。

太田 翔理 さん(修士課程)

学部時代から人類学を学び、現在は日本に在住するイスラム教徒の移民について研究をしている太田翔理さん。長期休みには、趣味でイスラム圏に旅行に行き、学んだ人類学的な視点や知識を生かしている。イスラム教に興味を持ったきっかけ、イスラム教の面白さについて聞きました。

なぜ人類学を選んだのですか?

高校生か大学生のときに、ヨーロッパでイスラム教が増えていると知りました。それで、将来日本でもイスラム教が問題になるのではないかと思ったのです。世界的にムスリムの移民が増えていますし、日本でも留学生のほかに、漁業、看護、工場とかでイスラム教徒が増えています。  もともとイスラム教の移民に興味があったこと、それに加えて、1つの分野で専門性を身につけたいと思ったので、人類学を選びました。人類学の面白さは、幅広いところですね。人類学は、「フィールドワーク」といって何年も住み込んで調査を行うのですが、その調査法を始めて授業で聞いたときは衝撃を受けました。それに人類学の理論は、哲学に近いものもあれば、社会学、言語学などに近いものもあり多様です。

修士課程でどんなことを研究していますか?

太田 イメージ
アフガニスタンのハザーラ人という人が移民、もしくは難民として日本にいます。修士課程では、その人たちの生活や、中古車部品輸出のエスニック・ビジネスについて調べたいと思っています。学部のとき、卒業論文で、北陸に住んでいるイスラム教徒について調べました。調べているうちに、数は少ないのですがハザーラ人という人たちがいて、中古部品の輸出業を生業としていることを知りました。ハザーラ人について調べていくと、アフガニスタンの民族紛争の問題とか、貿易に関するグローバリゼーションなど人類学的に重要なテーマがたくさんでてきます。

研究室の特徴はどんなところですか?

大阪大学の人類学教室は、他の大学の人類学に比べて理論が強いと聞いたことがあります。それは、ゼミで文献をたくさん読むからだと思います。基礎から固めてくれるのはすごくいいですね。だからといって、ルールや指示が多いわけではない。自主性が重んじられています。修士でフィールドワークをやりたければやっていいし、文献に集中したい人は文献を使って論文を書くということになっています。僕はフィールドワークに挑戦してみたいと思っています。

人類学を学んで良かったことは?

趣味で旅行に行くのですが、観光地をただ見るだけじゃなくて、歴史や人々の暮らしに関心を向けるようになりました。モスクがあったら、ここにムスリムのコミュニティがあるんだなとか、細かいところに目が行くようになって、旅行の面白さが増しました。やはりイスラム教に興味があるので、これまで行ったのはウズベキスタン、キルギス、トルコ、イランとかですね。イスラム教は単一に見えますけど多様な宗教です。国の政策とか場所、民族とかによって全然違います。服装も違うし、どのくらい宗教が厳しいのかもいろいろです。最初は細かい違いなどがわからなかったですが、現地の人と話をして、人々をよく見ているうちに多様性に気づくようになりました。

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